池江璃花子、世界大会初メダルへ「爆発したい」リオ超え最多8種目目出場に意欲

スポーツ報知
公式練習中、山根優衣(右)と笑顔でハイタッチする池江璃花子(カメラ・佐々木 清勝)

 競泳のパンパシフィック選手権は東京・辰巳国際水泳場で9日に開幕する。8日の公式練習に登場した注目の日本代表・池江璃花子(18)=ルネサンス=は、リレーを含めて最多で8種目出場の可能性も。主要国際大会での初メダルに照準を合わせ、「爆発したい」と宣言した。今大会から国別対抗戦の要素も加わっており、ポイントゲッターの期待もかかる。

 自分に対する期待感を抑えきれない様子で、池江が会場に現れた。「会場がいつもと違う雰囲気で、ワクワクする。母国で力を発揮できるようにしたい」。五輪、世界選手権と並ぶ3大大会として4年に1度開かれるパンパシ。02年横浜大会以来の日本開催となる大舞台で、18歳の注目度はNO1だ。

 今大会は初日の200メートル自由形と混合4×100メートルメドレーリレーからスタート。得意の100メートルバタフライが3日目に予定されるなど、メンバーが流動的なリレーを含めれば、最多で8種目出場の可能性がある。そうなれば、7種目に出たリオ五輪以上のハードスケジュールだが、それだけ若きエースにかかる期待は大きい。

 今大会からは国別対抗戦の要素も盛り込まれた。個人種目では1位9点、2位7点、3位6点…8位1点というように順位がポイントとして加算され、リレーでは倍の点数になる。「点数が稼げるようにしたい。今回はタイムよりも順位。上の方の順位をとって、日本チームに貢献できるようにしたい」。ちなみに優勝国には賞金300万円。勝負にこだわり、ポイントゲッターとなっていく考えだ。

 今季絶好調で、国内に敵は見あたらない。課題のスタートに磨きをかけ、日々進化中だ。メダルを獲得すれば、主要国際大会では初めての経験となる。「メダルを取るのを前提で臨む。今まで悔しい思いをした分、ここで一回、爆発していい結果を残せたらいい。去年までは上にいる人がいすぎてビビっていたけど、今は下からも(追い上げて)来るので、逃げて、上の選手に近づいていけたらいい」。東京五輪に向けた前哨戦。有言実行の18歳が、主役を奪うか。(太田 倫)

スポーツ

×