【宮下純一の目】池江璃花子は世界と戦う準備できた!

スポーツ報知
池江の自由形の泳ぎ

◆競泳 パンパシフィック選手権第1日(9日、東京・辰巳国際水泳場)

 環太平洋地域の強豪国が集結する4年に1度の水泳の祭典が開幕し、注目の日本代表・池江璃花子(18)=ルネサンス=が、女子200メートル自由形で1分54秒85の日本新記録で銀メダル。主要国際大会では初めてとなるメダルを獲得した。

 池江選手は技術にパワーがついてきたことが一番だが、人間的にも大きくなったと感じた。予選から無理なくレースプラン通りに1分57秒台で泳ぎ、表情にも自信があり、調子とタイムが一致していると感じた。決勝は何といっても後半の粘りだ。これまで技術はあったが、どうしてもパワーで海外勢に引けを取っていた。後半の25メートルの泳ぎを見ると、スタミナ、筋力ともに世界と戦う準備ができたと思う。

 水泳人としてのベースアップもすごく感じた。前日練習では海外勢と積極的に会話していた。オーストラリア合宿にも行って、英語で会話していた成果が大きかったのではないか。海外勢に良きライバルとしてコミュニケーションを求めることで、国際大会の特別な空気感を感じずにレースができたと思う。レデッキーに勝ったことも相当大きな自信になるはずだ。(08年北京五輪メドレーリレー背泳ぎ銅メダリスト)

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