萩野は銅メダル、瀬戸は4位「かなりキツい」男子200メートル個人メドレー

スポーツ報知
男子200メートル個人メドレーで銅メダルの萩野(右)と4位の瀬戸

◆競泳 パンパシフィック選手権第3日(11日・東京辰巳国際水泳場)

ケイリシュV 個人メドレーの「BIG3」が明暗を分けた。男子200メートル個人メドレーは、400個メも制したチェース・ケイリシュ(24)=米国=が1分55秒40で2冠を達成。萩野公介(23)=ブリヂストン=は1分56秒66で銅、瀬戸大也(24)=ANA=は1分57秒36で4位に終わった。女子200個メは、大橋悠依(22)=イトマン東進=が2分8秒16の大会記録で、400個メとの2冠に輝いた。

 萩野、瀬戸の2枚看板がケイリシュに個人メドレー2冠をさらわれた。昨夏の世界選手権に続く屈辱。右腕内側の輪マークのタトゥーを見せびらかすように腕を広げ、「ニホンダイスキ! 東京五輪が待ちきれない」と興奮する王者を横目に、4位に終わった瀬戸は「穴がなくなったので(破るのは)かなりキツい」と、悔しがった。

 昨夏の世界選手権で0秒45差だった萩野は、差を1秒26に広げられた。最初のバタフライはトップでターンしたが、奪ったリードは3種目目の平泳ぎであっさり逆転され、自由形で追い上げる力は残っていなかった。「チェースは実力が絶対的なものになってきている。そこが僕、大也含めて日本勢に足りないところ」と反省する。

 萩野を指導する平井伯昌監督は、「差は開いているけれど自己ベストは萩野の方が早い」と奮起を促した。萩野が「やるべきことは分かっている。埋めていくだけ」と言えば、瀬戸は「得意種目(バタフライ、平泳ぎ)が似ているので勝負できると思う」と、プランはある。東京五輪までの残り2年で差を埋めていくしかない。

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