池江、ライバルいぬ間に大爆発!100バタで金…パンパシ3日目

スポーツ報知
女子100メートルバタフライで金メダルを獲得した池江璃花子(カメラ・生澤 英里香)

◆競泳パンパシフィック選手権 第3日(11日、東京・辰巳国際水泳場)

 池江璃花子(18)=ルネサンス=が主要国際大会で初となる金メダルを獲得した。

 得意の女子100メートルバタフライ決勝で、自身の記録を0秒15更新する日本新記録の56秒08で優勝した。終盤まで世界新を上回るハイペースで飛ばし、歴代3人目の55秒台も見える驚異的な泳ぎで、今季世界最高タイムをたたき出した。今大会は既に200メートル自由形と混合400メートルメドレーリレーで銀を獲得しており、自身3つ目のメダル。ずっとライバル視してきたある選手に大きく水をあける結果と言っていい。

 ある選手とはペニー・オレクシアク(カナダ)。池江と同じ18歳だ。オレクシアクも専門は自由形とバタフライで、ジュニア時代から競い合ってきた。リオ五輪では、女子100メートル自由形で金、同バタフライで銀。リレーでも2つの銅を獲得するなど、大車輪の活躍だった。7種目でメダルなしに終わった池江に、実績では一歩リードした。

 しかし、今季絶好調の池江に対し、オレクシアクは不振。100バタの今季ベストは57秒50で、ベストタイム(56秒46)よりも約1秒遅い。パンパシも結局欠場した。いつしか池江も「サラ選手(スウェーデンのショーストロム)しか見ていない」と口にするようになった。

 「ペニーちゃんは、昔はすごく意識していたが、正直、今はそんなに強く意識しているわけではない。隣で泳いでみないと分からないけど、ベストも勝ったし、最近のタイムを見ていても、56秒台があまりなくて、だから勝てるんじゃないかな」。オレクシアクもこのまま沈んでいくとは思えないが、数字は雄弁。驚くべき進化スピードの18歳が、ライバルたちを置き去りにしていく。

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