川井梨紗子は伊調馨の復帰に冷静 「個人の自由。私は私」 ア大会出発

スポーツ報知
女子レスリング代表の(左から)入江、奥野、坂上、川井、源平、皆川がアジア大会に出発

 ジャカルタ・アジア大会の女子レスリング代表が17日、成田空港から出発した。リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダリストで62キロ級代表の川井梨紗子(23)=ジャパンビバレッジ=は、五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=の現役復帰について「戻ってくるなら戻ってくるでそれは個人の自由。私は私。勝ちたいって思ってずっとやっていたけど、階級が一緒になるならなるでかまわない」と、冷静に受け止めた。

 リオ五輪では本来の伊調と同じ58キロ級を避けて一つ上の階級を選択し、代表入り。「次は馨さんに勝って、代表になりたい」と話していた。その後は五輪、世界選手権と金メダルを獲得し、日本のエースに成長した。2020年東京五輪の最大目標は、連覇はもちろん妹・友香子(20)との姉妹出場に変わった。「今は2人で出るのが一番の目標。もしそれで馨さんと階級がかぶったらかぶったで、私は友香子と出るために馨さんを倒しにいく。妹と出るために、今はやっている」。

 伊調は復帰戦の10月の全日本女子オープンは53キロ級で出場すると見られ、五輪代表争いは別の階級になる可能性もある。川井姉妹は57キロ級と62キロ級を検討中で「友香子とお互いベストの階級で出るのが最善の選択だと思う。馨さんがどっちの階級に来たから友香子と階級を変えるということは絶対にしない。周りの状況に応じて変えるんじゃなくて、自分と友香子のコンディションによって変える」。女王の風格を漂わせた。

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