瀬戸大也、400メートル個人メドレーで2冠「ビビらず攻められている」

スポーツ報知
男子400メートル個人メドレーを制した瀬戸はガッツポーズ(カメラ・相川 和寛)

◆ジャカルタ・アジア大会 第5日(22日)

 競泳陣が合計11個のメダルラッシュだ。瀬戸大也(24)=ANA=が400メートル個人メドレーで4分8秒79で金メダル。小関也朱篤(やすひろ、26)=ミキハウス=も100メートル平泳ぎを制し、200メートルとの2冠を達成するなど、日本は4つの金メダルを獲得。競技2日間を残し前回大会の12個を上回る14個とし、前回22個の中国と並んだ。池江璃花子(18)=ルネサンス=は混合400メートルメドレーリレーで銀。日本競泳女子の歴代最多タイとなる5冠はお預けとなった。

 レース直後のインタビュー。瀬戸はフェンスに両手をつき、荒い息をしながら答えた。「きついっす。本当に頭ガンガンしています」。男子4個メは4分8秒79のシーズンベストで、200メートルバタフライとの2冠を達成。全てを出し切ってつかんだアジア王座だった。

 大逃げを打った。1種目目のバタフライから全開で飛ばした。1分59秒10で前半を2位の萩野に1秒84もの大差をつけて折り返した。2年後の東京五輪に向け、ペース配分を見直し、本来の自分の泳ぎを思い出した。「前半攻めることがなかなかできていなかったが、今年はビビらず攻められている」。今月のパンパシ選手権の4個メでは、前半飛ばしすぎて完全にガス欠に陥る場面もあった。しかし、その攻撃的な泳ぎは、年上の小関が「感銘を受けた」とまで言うほど、強烈なインパクトを残した。

 ガス欠にもならずに、しっかりゴール板を叩いた価値ある1勝。「東京五輪へ向けて、かなり手応えあるレースができている。(2年後に)しっかり爆発できるようがんばりたい」と、視線を先に向けた。(太田 倫)

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