古市憲寿氏、塚原副会長の「全部ウソ」に「発言がひどい。協会側の傲慢さが透けて見えた」

スポーツ報知
宮川紗江

 社会学者の古市憲寿氏(33)が30日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)に生出演し、体操女子の世界選手権(10~11月、カタール)代表候補で、2016年リオ五輪代表の宮川紗江(18)が自身への暴力行為で日本協会から無期限登録抹消などの処分を受けた速見佑斗コーチ(34)に関する会見を東京都内で開き、処分軽減を求めた問題について見解を示した。

 宮川は会見で速見氏の暴力行為は認めた上で、改めて師事を表明。処分を下した日本協会の意図を「コーチと私を引き離そうとしている」と述べた。塚原千恵子・女子強化本部長(71)の関与を指摘し「権力を使った暴力。パワハラだと思う」と告発した。

 一方で日本協会は29日、山本宜史専務理事が会見し「被害者本人が我慢できても、周りの選手やコーチも萎縮している。暴力は断じて許さない。我々は暴力の根絶を徹底してきており、処分はこの考え方に基づく」と、速見コーチへの無期限登録抹消などの処分の正当性を主張。速見コーチが宮川の顔を殴って腫れたことや、Tシャツをつかみ引きずった現場が複数回、目撃されているという調査結果を示した。

 宮川の協会幹部からパワハラを受けたという訴えについては、山本専務理事は「今回の(速見コーチの暴力)問題とは一切、関係のないこと。宮川選手から正式に(協会に対して告発が)あれば調査を進めることは可能」と話すにとどめた。

 古市氏は協会の会見に「さえない大人が3人並んで」と印象を明かした。その上でこの日の朝に塚原光男副会長(70)が宮川の発言を「全部ウソ」と断言したことに「でも会見もひどいですけど、今日の朝の副会長の全部ウソっていう発言がひどいですよね。確かに派閥争いっていう面もあるだろうし、全部が全部客観的に本当かということは正直、分からないと思うんですけど、ただ、全部ウソっていうことはないはずで、ウソって言い切ってしまったところに協会側の傲慢さみたいなものが透けて見えた」と指摘していた。

スポーツ

×