【箱根への道】国学院大「9人計算できる」出てこい新戦力!in新潟・妙高

スポーツ報知
朝練習で集団走を行う国学院大メンバー

 夏合宿特集第2弾は予選会(10月13日、東京都立川市=21・0975キロ)からの雪辱を狙う3チームだ。9年ぶりにシード権を失った駒大は上級生を中心に「2・5冠」達成へ着々。全日本大学駅伝予選会を2位で通過した国学院大、学生長距離界のエース・塩尻和也(4年)を擁する順大も本戦を見据えレベルアップを図っている。立川決戦まで43日。11枚の切符をつかむべく、死に物狂いの夏は続く。

 今季の国学院大はダークホースでは終わらない。6月の全日本大学駅伝予選会を2位で通過し勢いに乗るチームは故障者も少なく、まとまった練習が積めている。前田康弘監督(40)は「予選会へ向けて、9人は計算できるところまで来ている。あと数人、この夏で成長してほしい」と期待する。

 新潟・妙高合宿(16~22日)では、走り込みを中心に底上げ。4日目の30キロ走は1人も脱落することなく、全員が設定タイムをクリアした。3年生ながら主将を務める土方英和は「中間層をどれだけ厚くできるかが課題。予選会3位以内へ、いい形で練習できている」と手応えを話した。例年行っていた駒大との合同練習を今年は実施せず、自分たちだけで高いレベルの練習をこなした。前田監督は「(駒大は)今回はライバルですので。何とかして勝ちたい」と鼻息は荒い。

 箱根駅伝では総合14位に終わったが、1区2位の好走を見せた浦野雄平(3年)は世界大学クロカン代表に選ばれるなど好調を維持。さらに、今季は5000メートルで青木祐人(3年)が13分54秒49、1万メートルで土方が28分44秒28と、ともに国学院大記録を更新。歴代最強クラスの3年生がそろうだけに、前田監督は「予選会を確実に通過し、本戦ではシード権を確保したい。来年の夏合宿では箱根へ向けた練習を積み、レベルアップした布陣を組めれば、上位と十分戦える」と2020年大会を見据える。

 ◆箱根駅伝への道 95回記念の今回は例年より1増の予選会上位11校が本戦出場権を獲得する。前回優勝の青学大など上位10校と、関東学生対校男子1部の14~18年の5大会総合得点が最多で「関東インカレ成績枠」の日大は出場権を持っている。予選会の距離は20キロからハーフマラソン(21.0975キロ)に変更。各校登録14人の中から12人が一斉スタートし、上位10人の合計タイムで本戦出場権を争う方式に変更はない。出場資格も一部変更され、予選会開催前年の1月1日から申し込み期日前日の公認記録が5000メートル16分30秒以内か1万メートル34分以内だったが、今回から1万メートル34分以内だけとなる。

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