小池祐貴12年ぶりVも…「レース覚えていない」

スポーツ報知
セレモニーに出席した(左から2人目から)山下航平と小池祐貴

 ジャカルタ・アジア大会の陸上男子200メートルで12年ぶりの金メダルを獲得した小池祐貴(23)=ANA=が同僚で男子三段跳び4位の山下航平(23)とともに所属するANAの帰国セレモニーに出席した。30日には1600メートルリレーの銅メダルにも貢献した新星スプリンターは「金メダルの重みを感じている。現実なのかな」と笑顔で話した。

 決勝前のウォーミングアップで「準決勝の走りは越えられない」と体調の変化を感じたが開き直って出走。「思うままに走ったので、レース内容は全く覚えていません。最後はなんとか1番を獲りたくて肩を出して…気づいたらすっ転んでて」と苦笑い。無心で駆け抜け、0秒002差で頂点に立った。

 走り込みが実を結んだ。「前半突っ込んだけど、後半フォームが崩れても踏み込めた。練習量が結果につながった」。直前の山梨合宿では500メートル+450メートル+400メートル+350メートルという短距離選手としては長い距離を走り込み“もがき方”を身につけた。「非常に苦しかったしきつかった。でも間違ってなかったんだなって」と手応えをつかんだ。

 今後については「来年の世界陸上(ドーハ)で決勝進出、20年東京五輪は決勝でしっかり戦えるようにしたい」。200メートルで世界と戦うために100メートルも積極的に挑戦し、スピードを磨くつもりだ。「400メートルリレーもいつでも準備できています」とリレー侍入りもアピールした。

 次戦は8日開幕のコンチネンタルカップ(チェコ・オストラバ)で200メートルに出場予定だ。

 山下航平(16メートル46で4位。父は男子三段跳び日本記録保持者の山下訓史)「自己記録(16メートル85)なら優勝できていたので悔しい。これをバネに努力と挑戦で17メートルの壁を越えたい」

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