体操協会・塚原副会長、引き抜きとは「お金出すからおいで」というもの

スポーツ報知
塚原光男・日本体操協会副会長

 タレント・坂上忍(51)が6日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(木曜・後9時)で、日本体操協会の塚原光男副会長(70)に単独インタビューした。16年リオ五輪体操女子代表・宮川紗江(18)のパワハラ問題について斬り込んだ。

 代表を務める朝日生命クラブで、坂上のインタビューに応じた塚原氏は、「ここ(朝日生命体操クラブ)はJOC(日本オリンピック委員会)の指定する、体操競技ナショナルトレーニングセンター。NTC(味の素ナショナルトレセン)とここは2つとも強化拠点で、どちらでも練習できるようにしているんです」と説明し、「宿泊所は2020東京のための強化合宿所です。朝日生命(体操クラブ)の寮ではありません。ところが朝日生命の寮ですとか、朝日生命に行って練習しなさいとか、本人(宮川)が勘違いしているのか誤解しているのか分かりませんけど、決してそんなものではない」と言い切った。

 引き抜き疑惑についても説明。速見佑斗コーチ(34)と3年前まで一緒にやっていた人物から、塚原氏に「今では3時間くらいしか練習ができない。練習場も小さくて、子供たちと一緒に練習しているような場所。練習環境がよくない」と相談があったという。

 塚原氏は快く利用の許可を出したが、速見コーチはその時「1回考える」と保留。その後、2人でやりたいから「ノー」という返答があったという。

 「うちにいる24人のオリンピック選手たちは1人として、引き抜いてきた選手はいません」と塚原氏。「地方ではそういうことが行われているのかも」と話し、「引き抜きっていうのは、お金出すからおいでとか何か条件を出して(移籍させるとか)というもの」と見解を示した。

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