塚原光男副会長、第三者委員会の調査結果で「自分の進退も考えたい」

スポーツ報知
塚原光男副会長

 6日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(木曜・後9時)に、日本体操協会の塚原光男副会長(70)が出演し、体操女子の宮川紗江(18)が8月29日に行った会見で、合宿中に塚原千恵子強化本部長(71)と塚原副会長に呼び出され尋問されたと発言したことについて、語った。

 宮川は会見で、2人に呼び出されたことを明かし「家族もコーチも否定され、私は速見コーチと引き離されてしまうんだ。恐怖と苦痛で全てがおかしくなってしまいそうでした」と発言。

 これについて塚原副会長は「通常、強化本部長は1人ずつ面接する。宮川選手にもミーティングの時間を取って、所属の問題と、速見コーチの暴力問題は他の選手やコーチから苦情があったので、強化本部長としてはそれは聞かざるを得ないなと。通常のミーティングの他にそういうことを話し合う時間があった。私はたまたま合宿に副会長としてあいさつに行っていて、(強化本部長から)同席して、話を聞いといてくださいと言われてそこにいた」と経緯を説明した。

 塚原副会長の代理人である佐藤大和弁護士(35)が「ほんとうは最初のプレスリリースの段階で、経緯はしっかり書いたほうがいいんじゃないかという協議はあった。ただ私たちとしては、宮川選手を過度に追い詰めるということは避けたいっていうのが光男さんと千恵子さんの思いだった」と口を挟んだ。

 さらに「代理人としては正直全部出すべきだとは言いました。だから最初のプレスリリースは若干中途半端になっているんです。ただ思いがあるんで」と説明した。

 塚原副会長は「今考えてみると、もっと早めに暴力的な人については問題にすべきだったと反省があります」と胸の内を明かした。

 パワハラ問題を第三者委員会にゆだねることについては「こんな状況になったのは、我々の落ち度。配慮が足りなかった。私の不徳のいたすところということで、一般的な判断基準でやってもらって、それでも我々の教育指導という形でやったことがダメだと、ハラスメントだというなら潔くすみませんでしたと、何らかの自分の進退も考えたい」と話した。

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