アーティスティックスイミング・乾友紀子「井村先生の言葉で変身」リレーコラム

2018年9月11日11時55分  スポーツ報知
  • 乾友紀子

 東京五輪まであと1年10か月ほど。今、私はアーティスティックスイミングの面白さをすごく感じています。

 リオ五輪で銅メダルを2つ取れた時、実は達成感が強くて、やりきったと思いました。けれども、井村先生に「まだまだあなたは伸びる可能性がある。今から面白くなっていくよ」という話をしていただいて、東京という新しい目標が生まれました。

 今季はトレーニングで18~20%くらいだった体脂肪率が15%にまで減り、体つきも変わり、動きも軽くなりました。去年は右肩に痛みがあり、我慢しつつやっていたところもありましたが、体の使い方や柔軟性が向上して、コンディションもよくなりました。私はまだ変われるんだな、と実感できています。

 以前は課題の多さに追われすぎて、一生懸命頑張って、気づいたらメダルを取れるところにきた、という感じでした。今は、例えば「体や動きを柔らかくしたい」という目標があれば、どこをどうしたらよくなるのかと、自発的に考えながら取り組めています。急いで早食いしていたものを、ゆっくりと味わって食べる―そんな感覚で、日々過ごしています。

 井村先生に怒られてばっかりのイメージがあるかもしれないんですけど、その時期はリオまで。今は先生にも考えや意図を伝えて、一緒にプログラムを作り上げていくような感じに変わってきていて、それも楽しいんです。全部ではないかもしれないですけど、少しずつ「今から面白くなる」と言われた意味が分かってきた気がしています。

 アジア大会ではデュエットとチームで銀メダル2つという結果でした。吉田萌選手とのペアは今回がデビュー戦でしたが、優勝のチャンスはあると思っていたので、アジアで戦う厳しさも改めて感じました。東京五輪に向け、技術力と表現力をさらに上げ、自分たちの売りをもっと強く出していくことが、次の課題と思っています。

 ◆乾 友紀子(いぬい・ゆきこ)1990年12月4日、滋賀県生まれ。27歳。2012年ロンドン五輪はデュエット、チームとも5位。16年リオ五輪ではともに銅メダル。09、11、13、17年世界選手権代表。滋賀・近江兄弟社高―立命大出。井村アーティスティックスイミングクラブ所属。芦屋大職員。170センチ、53キロ。

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