渡名喜風南、決勝でウクライナの新星に敗れ銀メダル

スポーツ報知

◆世界柔道 第1日(20日、アゼルバイジャン・バクー)

 【20日=林直史】開幕し、男子60キロ級は高藤直寿(25)=パーク24=が2年連続3度目の優勝を飾った。永山は3位決定戦に勝ち、銅メダルを獲得。女子48キロ級で昨年女王の渡名喜風南(となき・ふうな、23)=パーク24=は、決勝でウクライナの新星・ダリア・ビロディドに敗れ、銀メダルだった。21日の第2日は男子66キロ級に阿部一二三(21)=日体大=、女子52キロ級に志々目愛(24)=了徳寺学園職=、阿部詩(18)=夙川学院高=が出場する。

 昨年の世界女王に大きな壁が立ちはだかった。渡名喜は決勝で一本負けしたビロディドに今年に入って3戦全敗。身長は渡名喜の148センチに対し、相手は172センチ。映像を徹底研究し、24センチの身長差を横の動きを使って揺さぶるなど、工夫ではね返しにいったが、「やってきたことが少ししか出せなかった。悔しい限り」と、涙が止まらなかった。

 4月から社会人となり、練習環境は激変。帝京大時代は行わなかった出稽古を週に5度。満員電車に耐えきれず、途中で降りてしまうこともあったが、「1人ひとり違う柔道をするので、いろんな対策ができる」。さまざまな相手と組み合い戦術の幅を広げてきたが、及ばなかった。17歳の新星に勝たなければ、2020年東京五輪の金メダルも見えてこない。現実を受け止め、「自分をコントロールしながら練習に取り組んでいきたい」と前を向いた。

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