出雲連覇から学生駅伝3冠へ…東海大・関が復帰戦で13分53秒46

スポーツ報知
ゴール直前、東海大・館沢亨次(7)にかわされた東海大・関(6)

 陸上の日体大長距離競技会が23日、健志台キャンパス陸上競技場で行われた。東海大のエース・関颯人(3年)が5月の関東学生対校選手権(関東インカレ)以来4か月ぶりのレースに臨み、5000メートルで13分53秒46の好記録。日本選手権1500メートル2連覇の館沢亨次(3年)も13分53秒12と好調で、駅伝シーズンを目前に、東海大が勢いを取り戻した。

 午後6時から行われたレースでは館沢が集団前方で積極的にレースを進める一方、関は徐々にポジションを上げながら展開。ラストスパートで関が一度は館沢をかわしたが、18年アジア大会1500メートル代表の館沢が意地で抜き返した。関は「高地合宿などで疲労もある中、7~8割の走りですね。館沢を抜くのが早かったかな…。(ゴールの)直前に抜けばよかったです」と笑顔。両角速(もろずみ・はやし)監督(52)も「現状ではまずまずの走り。ここからですね」と話した。

 学生長距離界屈指のスピード軍団は5000メートル13分台を16人をそろえ、他大学に追随を許さない速さを持つ。一方、日本選手権(6月)1500メートルでは関、塩沢稀夕(2年)がケガで欠場。日本学生対校選手権(6~9日)も1万メートルにエントリーした塩沢、鬼塚翔太(3年)、小松陽平(3年)の3人全員が欠場するなど、本来の強さを発揮できなかった。

 関の復調を起爆剤に学生駅伝3冠を狙う東海大。出雲駅伝(10月8日)の連覇から全日本、そして箱根へ。速さと強さに磨きをかける。

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