藤原崇太郎、初出場で銀メダル 先輩・一二三流で急成長 

2018年9月24日7時10分  スポーツ報知

 ◆柔道世界選手権 第4日 ▽男子81キロ級決勝 ○モラエイ(合わせ技、延長4分16秒)藤原●(23日、アゼルバイジャン・バクー)

 【23日=林直史】男子81キロ級の藤原崇太郎(20)=日体大=は決勝で世界ランク1位のサイード・モラエイ(イラン)に延長の末に敗れたが、初出場で銀メダルに輝いた。女子63キロ級の田代未来(24)=コマツ=は3度目の出場で初の銀メダル。準決勝で16年リオ五輪女王のティナ・トルステニャク(スロベニア)を下したが、決勝で世界女王のクラリス・アグベニェヌ(フランス)に敗れた。日本勢は男女とも開幕から4日連続で全10人がメダルを獲得した。

 男子81キロ級に待望の新星が現れた。藤原は決勝で延長突入直後、決めにいったところを払い巻き込みで返されて屈し「相手が1枚上手だった。世界の壁はやっぱり厚い」と唇をかんだ。だが、海外勢の層が厚い階級で初出場での銀メダル。井上康生監督は「悔しい思いはあるが、20歳で堂々とした試合をしてくれた。課題とされる階級で明るい材料になった」と称賛した。

 昨年は両膝の故障に悩まされた。「どの試合も2回戦ぐらいで負けていた」。目立った成績を残せず、11月の講道館杯で炎症を起こして水がたまり、翌日から約2週間の入院生活を送った。調整不足で迎えたグランドスラム(GS)東京は3回戦敗退。「試合前にケガすることが多かった。アスリートとして一番いけないこと」と意識を変えた。

 手本にしたのは日体大の1年先輩で男子66キロ級を2連覇した阿部一二三(21)だ。「一緒に寮生活をしていて、一番感じるのは体のケア。練習後にマッサージを受けたり、誰よりも気を付けてやっている」。おろそかにしがちだった練習後のストレッチを欠かさなくなった。「無理と頑張りは違う」と試合前は練習量を減らし、食事は脂質や炭水化物を控え、十分な睡眠時間を取るように心掛けた。

 万全の状態で臨めるようになると、結果はすぐに表れた。2月のパリからGS大会2連勝。世界選手権でも決勝に勝ち上がった。「いつも初戦はガチガチで情けない試合をしてしまうけど、リラックスしてできた」と大舞台での強さも証明した。ここ数年は16年リオ五輪銅の永瀬貴規(24)=旭化成=に続く選手が不在だった階級で、存在感を強烈にアピール。「永瀬選手にはまだまだ追い付いていない。世界一の稽古をして、来年は絶対に世界一になる」。あと一歩をかみしめ、決意を新たにした。

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