阿部一二三、兄妹で金も「オール一本勝ちを達成できなかった悔しさも残っている」

スポーツ報知
質問に答えようとする妹の阿部詩を心配そうに見る、兄の一二三

 柔道の男女日本代表が29日、世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)を終えて成田空港に帰国し、個人戦のメダリスト15人が出席した。男子73キロ級銀の橋本壮市(27)=パーク24=は準決勝で頭部を強打し、経過観察が必要なため欠席した。男子66キロ級金の兄・阿部一二三(21)=日体大=は妹・詩(18)=兵庫・夙川学院高=と史上初の兄妹で金メダルを獲得。「兄妹で無事優勝することができて安心した気持ちです」と笑顔で振り返った。

 日本は男女混合団体戦と合わせて金8を含むメダル17を獲得。好成績にもかかわらず、多くの選手から課題も聞かれた。阿部一も「もっとできた。目標のオール一本勝ちを達成できなかった悔しさも残っている」と語った。出場9人全員がメダルを獲得した女子の増地克之監督も「来年は全員がマークされる。現状維持ではなく新しい技、それぞれ進化を目指していくことが大事」と気を引き締めた。

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