山県亮太 カープ坊やと快走もタイムに苦笑い 向かい風5・2メートルで10秒58 9秒台は来季へ

スポーツ報知
成年男子100Mを制した山県亮太

◆陸上 福井国体 第2日(6日、福井県営陸上競技場)

 男子100メートル決勝で、18年アジア大会銅メダルの山県亮太(セイコー)が10秒58で優勝した。序盤からスムーズに抜け出し、2位の小池祐貴(ANA)に0秒13差で完勝。向かい風5・2メートルの悪条件でタイムは伸びず「スタート前は立っていられないくらいだった。押し戻される感じがあった」と苦笑いした。

 広島代表として、赤の広島カープ色のユニホームに身を包んだ。大のカープファンだけに、下着のパンツも同球団のマスコット「カープ坊や」がプリントされたもの。地元への思いを胸に、優勝できたことがうれしかった。「自分が頑張ることで、出身地の人が誇らしく思ってもらえたらいい。出身の広島で(国体に)出続けるのはそれが理由」と笑った。

 今季の100メートルは今大会で終了。日本勢2人目の9秒台は、来季に持ち越しとなった。「9秒台を出したかった思いはある。出るに越したことはないけど、成長は感じた。9秒台に準じる記録(アジア大会決勝の10秒00)を自信にして、9秒台や9秒9台前半、それ以上を出せるように頑張りたい」と前を向いた。

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