関東学生連合チーム・山川監督「ベストの10人選ぶ」 登録16人全員に箱根ランナーのチャンス

スポーツ報知
関東学生連合チームに選出され、健闘を誓い合った(左から)上智大・外山正一郎、東大・近藤秀一

 箱根駅伝に出場する関東学生連合チーム登録メンバー16人のうち、実際に箱根路を駆けることができるのは10人だけ。15年大会までは予選会の個人成績上位10人がそのまま出場メンバーに選ばれることが多かったが、16年大会で連合を率いた中大の藤原正和監督(37)は予選会の成績を白紙に戻し、11月下旬の1万メートル記録挑戦会の結果で出場10人を選考。前回は日大の武者由幸監督(35)が予選会と1万メートル記録挑戦会の合計タイムで10人を選んだ。

 今回、連合を率いる麗沢大の山川達也監督(34)は「オープン参加だが、ひとつでも上の順位を目指します」と明言。その上で「具体的な選考方法については話せないが、ベストの10人を選びたいと考えています」と16人全員に出場のチャンスがあることを示唆した。

 08年大会で、前身の関東学連選抜を過去最高の4位(当時は公式記録が認められていた)に導いた青学大の原晋監督(51)は多くの合宿を行い“寄せ集めチーム”の結束力を高めた。同時に選手の適性と能力を見極めてメンバー選考し、結果を残した。原監督は中京大の後輩に当たる山川監督に「遠慮せずに自分が信じるチームづくりをすべき。それが結果につながるし、指導者としても成長できる」と助言した。(竹内 達朗)

 ◆関東学生連合 2003~13年に編成された「関東学連選抜」を改め、15年から再結成された。予選会で敗退した大学から個人成績を参考に編成され、1校1人で外国人留学生を除く。過去の本戦出場が1回までの選手に限られる。チーム、個人とも順位がつかないオープン参加。07~13年は正式記録が認められ、最高成績は08年の4位。タスキの色は白。

 ◆箱根駅伝の登録と出場 連合チーム以外の22校の登録16人は12月10日。10区間と補欠6人の登録は全23チームが12月29日に行われる。往復路ともスタートの1時間10分前に当日変更が可能。ただし、変更は区間登録選手と補欠選手の入れ替えだけで区間変更はできない。交代は往復路合わせて4人まで。

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