女子レスリング、東京五輪へ62キロ級が最激戦区…西口強化本部長が世界選手権総括

スポーツ報知
伊調馨

 【ブダペスト(ハンガリー)28日=高木恵】日本レスリング協会の西口茂樹強化本部長(53)は金5、銀1、銅4と計10個のメダルを獲得した世界選手権を総括。2020年東京五輪の代表選考レースが始まる12月の全日本選手権(20~23日、駒沢体育館)は、女子62キロ級が一番の激戦区になるもようだ。

 東京五輪代表をめぐり、女の争いがゴングを鳴らす。五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=と、リオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(23)=ジャパンビバレッジ=の争いが予想さる57キロ級と、リオ五輪金メダルの土性沙羅(24)=東新住建=が控える68キロを避ける選手の続出が予想される。

 西口強化本部長は「女子は62に集まるんじゃないですか。57に2枚(伊調、川井梨)、68にも1枚(土性)いる」。12月の全日本選手権は62キロ級に代表クラスの選手が集中しそうだ。

 伊調は57キロ級を明言。川井梨も妹・友香子(21)=至学館大=との姉妹五輪を目指しており、自身が伊調との直接対決に挑むことが濃厚だ。68キロ級の土性は肩の手術から、徐々に調子を上げてきている。

 62キロ級には今大会銀メダルの川井友、非五輪階級65キロ級銅メダルの源平彩南(22)=至学館大=、68キロ級代表でリオ五輪75キロ級代表の渡利璃穏(27)=アイシンAW=。今大会57キロ級初戦敗退の坂上嘉津季(25)=ALSOK=も階級を上げる可能性がある。西口強化本部長は「伊調や川井を倒すんだという若手が出てきてほしい。そうじゃないと東京五輪で終わっしまう」。お家芸ならではの事態に、頭を悩ませていた。

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