村上茉愛が日本勢最高の銀メダル ゴムまり娘の目に涙

スポーツ報知
村上茉愛

◆体操世界選手権第8日(1日、カタール・ドーハ)

 女子個人総合決勝が行われ、昨年大会4位の村上茉愛(日体大)が4種目合計55・798点をマーク。日本勢では2009年大会の鶴見虹子(銅メダル)以来となる表彰台に立った。16年リオ五輪金メダルのシモーン・バイルス(米国)が57・491点で2大会ぶり4度目の優勝。

 最終種目の床運動を終えた村上の目に涙が浮かんだ。この時点でトップの得点が表示され、メダル獲得が決まった。自身の後に演技したバイルスに抜かれたが、個人総合での銀メダルは日本女子初の快挙。「ホッとした。達成感があります」と喜んだ。

 昨年大会は予選を首位通過したものの、緊張で決勝前夜は眠れなかった。予選の得点が持ち越されない決勝は平均台で落下するなど4位でメダルを逃した。「去年に比べたら倍くらい落ち着いてできている。(前夜も)ぐっすり眠れました」と成長を見せつけた。

 しなるような全身の柔らかさを武器に、自ら「ゴムまり娘と呼んで下さい」と宣言しているムードメーカー。「団体総合と種目別(床運動)、個人総合でメダルを取るのが目標なので2つクリアした。次は団体」。日本女子に与えた影響は計り知れない。

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