青学大「メラメラ大作戦」大成功 全日本大学駅伝完勝し、箱根V5へ弾み

2018年11月4日13時55分  スポーツ報知
  • 優勝しゴールテープを切る青学大アンカーの梶谷瑠哉
  • 優勝し胴上げされる青学大・原監督
  • 優勝し原監督(左下)らチームメートに胴上げされる青学大アンカーの梶谷瑠哉

 ◆学生3大駅伝の第2戦全日本大学駅伝 (4日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 大学駅伝界の盟主、青学大が5時間13分11秒で2年ぶり2度目の優勝を飾った。2位の東海大に2分20秒差、3位の東洋大に2分46秒差をつける圧勝。原晋監督(51)が掲げた「メラメラ大作戦」は大成功した。(記録はいずれも速報値)

 伊勢路では時折、雨が降ったが、青学大ランナーの闘志はメラメラと炎のように燃え上がった。アンカーの梶谷瑠哉(4年)が真っ先にゴールテープを切ると、熱く、明るく、歓喜の雄たけびを上げた。

 この日朝の当日変更で青学大は1区(9・5キロ)にルーキーの湯原慶吾(1年)を代え、今年の箱根駅伝6区で区間賞を獲得した小野田勇次(4年)を投入した。「1区を走るのは中学生以来。楽しみです。優勝争いの一番のライバルは東洋大なので、東洋大の1区を意識して走ります」。落ち着いたレース運びで2位(オープン参加の日本学連選抜を含めると3番手)でスタートすると、ほぼ、原監督の思惑通りにレースが進んだ。

 2区で首位に立った東海大に先手を取られたが、最大のライバルと見ていた東洋大には大きく先行。2位でレースを進めると、新エース区間の7区(17・6キロ)で森田歩希主将(4年)が勝負を決めた。

 首位の東海大と11秒差の2位でタスキを受けた森田は3キロ手前で東海大の湊谷春紀主将(4年)をとらえ、初めて首位に立った。9キロ付近。やや疲れが見え始めた湊谷に対し、森田は軽快なピッチを刻み、差をグングンと広げた。アンカーの梶谷にタスキを渡すと、冷静な主将が珍しく感情をあらわにしたガッツポーズを見せた。区間賞は日大のケニア人留学生ワンブィ(4年)に譲ったが、堂々の区間2位。2位の東海大とは1分58秒差。東洋大はエースの山本修二(4年)の快走によって5位から3位に上がったが、差は2分41秒から3分7秒に広がっていた。

 原監督は今大会に向けて「メラメラ大作戦」を宣言。「学生3大駅伝の開幕戦、出雲駅伝(10月8日)を勝つことができたが、それで満足している場合ではない。チーム全員がメラメラと燃えている。メラメラ大作戦だ」と吠える指揮官に選手も“大人の対応”。最終調整を終えた前日(3日)、森田は「他校のエースと勝負する準備はできています。メラメラ指数はきょうの時点で90%。レースでは100%にします」と笑顔で話した。予告通りの「メラメラ指数100%」の快走だった。

 50回目を迎えた全日本大学駅伝は今年から区間割りが大きく変更。8の区間数と106・8キロの総距離は従来と同じだが、最終8区を除いて7区間が大きく変わった。1区が最短の9・5キロ。2区から6区まで11・1キロ~12・8キロのスピード区間が続き、7区が17・6キロ、8区が従来通り最長の19・7キロと長距離区間となった。「先手必勝」が駅伝の定石だが、終盤2区間の距離が全体の35%を占める。原は「区間配置は難しい」と率直に話していたが、終わってみれば完勝だった。

 最近4年度の学生3大駅伝13回(14年出雲は台風のため中止)のうち優勝9回、2位2回、3位2回。優勝確率は6割9分2厘、3位以内の確率は10割を誇る。

 学生3大駅伝最終戦にして、最高峰の箱根駅伝に向けても盤石。史上初となる2度目の学生3大駅伝3冠、そして、箱根駅伝で史上3校目の5連覇を成し遂げる可能性は大きい。

 青学大の野望は駅伝だけにとどまらない。

 森田と林奎介(4年)は来年3月3日の東京マラソンに初挑戦する意思を固めた。3年生の鈴木塁人と吉田祐也もマラソン挑戦を検討している。

 森田は今年の箱根駅伝「花の2区」で区間賞を獲得。林は同7区マラソン前日本記録保持者の設楽悠太(26)=ホンダ=が東洋大時代にマークした区間記録を16秒更新し、金栗四三杯(MVP)を受賞した。学生駅伝に満足することなく、42・195キロという未知なる戦いに挑む覚悟を持っている。

 青学大は、どんなに勝ち続けても勝利への意欲をメラメラと燃やしている。

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