韮山、67年ぶり3度目V!4区小沢48秒差逆転…静岡県高校駅伝

スポーツ報知
67年ぶり優勝を決めてアンカーの大沢を胴上げして喜ぶ韮山の選手たち

 男子は韮山が67年ぶり3度目の優勝を決めた。4区でエース・小沢大輝(3年)が区間賞の走りで48秒差あった浜松日体との差を逆転。5区以降も粘りの走りで先頭を守り、アンカーの大沢健人(2年)が1位でゴールテープを切った。女子は島田が1区の宮崎梨央(2年)から一度もトップを譲らず逃げ切りで2年ぶり4回目のV。男女V校は来月23日に京都で行われる全国切符を獲得。上位6校が25日に愛知で開催される東海大会に出場する。

川口監督泣けた たくさんの先輩たちの思いを込め、アンカーの大沢主将が両手で大きくガッツポーズした。4区で逆転した韮山の男子が、浜松日体の追い上げをかわして67年ぶりの優勝だ。3年生の音頭で大沢を胴上げ。たまっていた喜びを目いっぱいに表現したのを横目に、川口雅司監督(57)の目は潤んでいた。

 4区のエース小沢が逆転劇の演出者だ。48秒差を追いつき、逆に2位・浜松日体に15秒差をつけた。「先生からお前のところで詰めて、差を広げてくれと言われたので、最初の1キロを2分44秒で入った。飛ばしすぎたけど、それぐらいじゃないと追いつけないと思った」。最初からギア全開だった。

 小沢と1区で区間賞をマークした小木曽竜盛(3年)の2枚看板に、今夏から3区を走った河田太一平(3年)の急成長が大きかった。普段は、三島広小路駅に小沢と2人、朝7時に待ち合わせ。指揮官に車で荷物を運んでもらい、朝練習代わりに学校までの10キロを走った。その成果で2人に肩を並べるぐらいにタイムが伸びた。3年生に引っ張られて下級生も伸びた。

 特に、川口監督から「陰のヒーロー」とたたえられたのが6区の菅沼翔也(1年)だった。予定より20秒上回るタイムで区間賞を獲得。「入学当初に、恐らく駅伝ではお前がキーマンになると言われた。うれしい。ホッとした」と優勝をかみしめた。

小沢入賞狙う 67年ぶりの全国だ。当時は大阪開催で、京都・都大路を韮山のユニホームが初めて疾走する。「全国のランナーと競えるチャンス。チームでは8位入賞を目指したい」と小沢。1873年開校の歴史ある韮山が、古都でも快走を見せる。(塩沢 武士)

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