東大・近藤秀一の箱根駅伝出場確定 関東学生連合の選考方針が決定
第95回箱根駅伝(来年1月2、3日)にオープン参加する関東学生連合(連合)の出場10選手を選考する基本方針が5日、分かった。予選会(10月13日)で敗退した大学の中からハーフマラソン個人成績を基準に選ばれた16人の登録選手は同17日に発表済み。そのうち上位8人は故障、病気などのアクシデントがない限り出場が確定し、本戦に向けて調整に専念する。一方、下位8人は予選会ハーフマラソンと11月24日の1万メートル記録挑戦競技会の合計タイムで残り2枠を争う。
予選会で次点の12位で敗退した麗沢大の山川達也監督(34)がチームを率いる。「詳しい選考方法は言えません」と山川監督は話すが、すでに登録選手と所属チームの指導者に通達されている。
この基本方針によって、個人成績1番手で選ばれた亜大・米井翔也(4年)や3番手の東大・近藤秀一(4年)の出場は確実に。前回1区に出場する予定だったが、直前にインフルエンザに感染し、無念の欠場となった近藤は“4度目の正直”で新春の箱根路に挑む。
上智大初の箱根駅伝ランナーを目指す12番手の外山正一郎(4年)、ギリギリの16番手で登録メンバー入りした防衛大学校の古林潤也(4年)らは「8分の2」の狭き門をくぐり抜けて新春の夢舞台を目指す。
連合は16年大会まで予選会の個人成績上位10人がそのまま出場することが多かったが、前々回の17年大会で連合を率いた中大の藤原正和監督(37)は予選会の成績を白紙に戻し、11月下旬の1万メートルの結果で出場10選手を選考。前回大会で連合を率いた日大の武者由幸監督(35)は予選会と1万メートルの合計タイムで出場10選手を決めた。
上位8人と下位8人を分ける新たな選考方針について、青学大の原晋監督(51)は高く評価する。原監督は2008年大会で連合前身の関東学連選抜を過去最高の4位(当時は公式記録が認められていた)に導いた経験を持つ。「理にかなった選考だと思う。山川監督は遠慮せずに自分が信じるチームづくりをすべき。それが連合チームの結果につながるし、指導者としても成長できる」と中京大の後輩にあたる山川監督を激励した。
連合チーム以外の22校の16人登録は12月10日。10区間と補欠6人の登録は全23チームが12月29日に行われる。往復路ともにスタートの1時間10分前に当日変更が可能。ただし、変更は区間登録選手と補欠選手の入れ替えだけで区間変更はできない。また、交代は往復路合わせて4人まで。
関東学生連合の登録メンバー16人と予選会の記録は以下の通り。<>内数字は連合チーム内の予選会個人成績。
<1>米井 翔也(亜大4年)1時間3分23秒
<2>国川 恭朗(麗沢大3年)1時間3分39秒
<3>近藤 秀一(東大4年)1時間3分44秒
<4>鈴木 大海(創価大2年)1時間3分52秒
<5>小林 彬寛(専大2年)1時間3分52秒
<6>西沢 晃佑(駿河台大4年)1時間3分58秒
<7>相馬 崇史(筑波大2年)1時間4分6秒
<8>田中 健祐(東農大4年)1時間4分9秒
<9>鈴木 悠太(平成国際大4年)1時間4分30秒
<10>石井 闘志(流通経大1年)1時間4分49秒
<11>鈴木 陸(明学大4年)1時間5分1秒
<12>外山 正一郎(上智大4年)1時間5分5秒
<13>関口 大樹(関東学院大3年)1時間5分11秒
<14>鈴木 優斗(東京経大3年)1時間5分20秒
<15>永瀬 孝(桜美林大2年)1時間5分23秒
<16>古林 潤也(防衛大学校4年)1時間5分29秒