“仮想箱根”で新戦力続々!青学大・岩見が学生トップ 世田谷246ハーフマラソン

スポーツ報知
全体2位、学生トップでゴールテープを切る青学大・岩見秀哉

 世田谷246ハーフマラソンが11日、駒沢オリンピック公園陸上競技場発着で行われた。学生3大駅伝史上初の2度目の3冠へ王手をかけた青学大からは19人が出場。岩見秀哉(2年)が1時間3分13秒で学生トップとなる全体2位。初のハーフマラソンとなった飯田貴之(1年)も1時間3分39秒で全体4位に食い込み、王者のレギュラー争いはさらに熾烈になりそうだ。

 チームトップの岩見は「状態は良かったので、自信を持って行けた」。全日本大学駅伝7区に登録されながら、当日変更で出番なし。「伊勢を走るつもりでいたので、その悔しさを晴らすことができた。この1週間は集中できました」と心折れることなく備えた成果が表れた。

 ルーキーながら好走した飯田は「距離に不安はありませんでした。でも、残り5キロはきつかったですね」と苦笑い。青学大は出雲、全日本と1年生の起用がなかっただけに、原晋監督(51)も「チームにとっても刺激になる走り。彼はチーム一練習していますから」と歓迎。朝練習の約10~15キロジョグはペースをどんどん上げ、1キロあたり3分20秒を切ることもあるという練習の虫。レギュラー獲得へ一歩前進した。

 原監督は2人について「想定以上ですよ。このコースで1時間3分台でまとめられたのは力のある証拠。“仮想箱根”ですから」と絶賛。前回のチームトップは林奎介(当時3年)の1時間3分28秒、箱根では7区区間新記録でMVPを獲得した。タイム上では岩見、飯田も林クラスの走りができる可能性を秘める。高低差約35メートル、特に15キロ付近からの上り坂で足が止まる選手も多いが「(箱根なら)4区や8区と似たようなコース。面白いかもしれないね」と指揮官の期待も大きい。他大学なら主力に数えられてもおかしくない実力だが、3大駅伝未経験の2人。新戦力の登場で選手層の厚みはさらに増すばかりだ。

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