青学大・原監督「箱根勝利の方程式できた」1万メートル28分台8人

スポーツ報知
10000m記録挑戦競技会 最終第12組で青学大勢はレースをリードした

 関東学生陸上競技連盟主催の1万メートル記録挑戦競技会(報知新聞社後援)が24日、横浜市の慶大日吉陸上競技場で行われ、第95回箱根駅伝(来年1月2、3日)で史上初となる2度目の学生駅伝3冠と箱根史上3校目の5連覇を目指す青学大は、28分27秒40で全体トップとなった吉田圭太(2年)を筆頭に8人が28分台をマークした。「練習の流れの中の参加で、1万メートルのための1万メートルではない。その中で28分台8人は強い。箱根駅伝に向けて勝利の方程式ができた」と原晋監督(51)は胸を張った。

 各校の主力がそろった最終組で存在感を発揮したのは青学大だった。序盤から前回の箱根駅伝MVPの林奎介(4年)らがレースの主導権を握り、最後は吉田圭と橋詰大慧(4年)がトップ争いを演じた。自己ベストを1分近く更新した吉田圭は「先週も全員で30キロ走の練習をしていますし、ベストの状態ではありません。箱根駅伝に向けてまだ調子は上げられます」と自信にあふれた表情で話した。

 1レースで1万メートル28分台8人は、1区から10区までトップを走り続けて完全優勝した15年度のチームと並び、青学大史上最多。他校の追随を許さない盤石の選手層だ。「上りの5区、下りの6区の準備で参加していない竹石尚人(3年)と小野田勇次(4年)を合わせれば28分台が10人そろった。28分台に入らなかった選手でも20キロ超の箱根駅伝では力を発揮できる選手もいる」と原監督は言い切った。

 2度目の3冠と箱根5連覇に向けて、現時点で死角は見当たらない。「しようもない捻挫やインフルエンザ、ノロウイルスに十分に気をつけよう。一喜一憂せずに次の強化合宿に臨もう。そして、1月3日の箱根駅伝ゴールにつなげよう」。原監督の呼びかけにりりしい表情で頷いたランナーたちは、青学大の伝統となっている交通安全用の蛍光タスキを身につけ、横浜市の慶大日吉陸上競技場から東京・町田市の選手寮へ走って帰った。

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