新谷仁美、復帰後初の1万Mへ「できる準備は全てしてきた」

スポーツ報知
遠征に出発した新谷仁美

 2013年モスクワ世界陸上女子1万メートル5位の新谷(にいや)仁美(30)=NIKE TOKYO TC=が7日、約5年ぶりに現役復帰して以来、初の1万メートルレースとなるザトペック10(13日、メルボルン)へ出発した。今季5レースを順調にこなし、東京チームのアンカーを務めた11月の東日本女子駅伝では区間新記録を樹立。逆転優勝の立役者となったが、さらに調子を上げている。

 新谷は「結果が大事ではあるけれど、自分にできる準備は全てしてきた。あとは30分間本気で走るだけ」と闘志。復帰直後は準備段階として5000メートルを想定した練習に取り組んだが、今は1万メートルへシフト。「現役時を10とすると、今の状態は6~7くらい」と話し、力試しとして31分30秒をターゲットに定めた。自己記録より30秒以上遅いが、今季の日本人ランクトップのタイムだ。

 日本選手権女子1500メートル2位の卜部蘭ら中距離選手との練習や男子800メートル前日本記録保持者の横田真人氏(31)の指導によってスピード強化が進んでいる。「(現役で走っていた)6年前と同じことをしても強くなれない」と体幹トレーニングも積極的に取り入れ、フォームの改善に努めた。「モスクワ世陸の自分と決別するために、来年のドーハ世陸でメダルが欲しい。そのための第一歩」と覚悟を明かした。

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