千葉が女子3連覇、植草が決勝点…空手全日本選手権
スポーツ報知

◆報知新聞社後援 第46回全日本空手道選手権大会第1日(8日、東京武道館)
男女の団体戦が行われ、女子は植草歩(26)=JAL=らの活躍で千葉が3連覇、男子は神奈川が初優勝した。
2勝勝ち抜きで3人で争われた女子決勝。静岡と1勝1敗1分となり、“延長戦”となった千葉はエースの植草を大将戦に投入。お互いけん制し合って得点の入らない展開が続いたが、残り37秒で植草が接近戦の流れから左上段蹴りを決め一本。この3点を守りきった。
今年は国際大会シリーズ戦のKARATE1シリーズA(上海)と日程が重なったため、すべてのトップ選手が出場しなかった一方、若い選手も多く出場した。高校生もメンバー入りした千葉を率いた植草は「あの子たちががんばってくれているから、私が勝たないといけないと思った。緊張は…相手の方が緊張しているのがわかったので、緊張しませんでした」と笑った。
11月の世界選手権(スペイン)では決勝で地元選手に敗れ、連覇を逃して涙を流した植草。この1か月、カウンターや突きなど雑だった部分を見直す良い機会になったと語り、「久しぶりに日本人との対戦は、(外国人より)背が低いので反則に気をつけましたが、技をコントロールできた。きちんと勝負できた」と自己評価。9日の個人戦では史上初の4連覇がかかるが「史上最多をとってオリンピックにはずみをつけたい」と意気込んだ。