ケンブリッジ 今年の漢字は、叱咤激励の「弱」
スポーツ報知

陸上の2016年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(25)=ナイキ=が8日、都内で行われたランニングスクールに参加し、自身の今年を振り返る漢字一文字に「弱」を掲げた。
20年東京五輪の中間年でもあった今年は、ジャカルタ・アジア大会の男子100メートルで準決勝敗退など個人種目で伸び悩み、「いい走りができたレースが少なく、課題が残るシーズンだった」。今年の自身を振り返る漢字として「今年は『弱』。安定した強さがなかったので。来シーズンはしっかり強くなって勝てる選手にならないといけない」と自らにハッパをかけた。
東京五輪前年の19年は、2年の一度の世界選手権がカタール・ドーハで行われる。来年の目標に、アジア大会で自己タイの10秒00をマークし銅メダルを獲得した山県亮太(26)=セイコー=の打倒と、16年以来となる2度目の日本選手権での優勝を掲げた。「今シーズンは誰が見ても山県さんが強かったし、力の差を感じた年だった。その差をしっかり埋めたい。山県さんに勝って、日本選手権で優勝して、世界選手権に行きたい。来年は納得いくような走りをできたらいいではなく、しなければいけない」と抱負を述べた。
アジア大会後は約1か月半のオフを取り、初めてプライベートで陸上仲間とハワイで過ごすなど充電。すでに走り込みなど来年に向けた土台作りに励んでいる。昨年武者修行した米国でのトレーニングの「いい部分を取り入れて織り交ぜながらやってる。昨年の米国でのトレーニングと比べたら量も増えている。コーチと自身の動画もチェックして、毎回いじっていたスタートの改善も行っている」と話した。年明けの初戦は未定で、オーストラリアなどを候補に3月には短期遠征も計画している。