北海道栄・藤本竜、川原樹が国学院大に合格「力を出し切り」大学生活に弾み

スポーツ報知
全国大会に向け、練習に励む北海道栄の選手たち

 23日に京都で行われる全国高校駅伝(都大路)に、道男子代表として北海道栄が3年ぶりの出場を決めた。3年生メンバーの藤本竜(りょう)と川原樹(いつき)がこのほど、国学院大に合格。2年生の小野隆一朗は、11月に行われた記録会で29分51秒75の1万メートル道高校新記録を樹立した。相次ぐ吉報を追い風に、前身の北海道日大高時代に記録した最高成績(1982年24位)の更新を目指す。

 高校最後の大舞台を前に、合格通知を受けた藤本と川原のフットワークが一段と軽さを増した。2人は「安心した。都大路では力を出し切り、道栄になってからの成績(2014年49位、15年42位)を大幅に更新して、道日大時代の最高(24位)に少しでも近づきたい」と口をそろえた。

 藤本は道東の湧別町出身。湧別中から全国大会出場を目指し北海道栄に進学した。厳しい練習で力をつけ、今年6月の全道高校5000メートルで3位、10月の全道高校駅伝でも1区(10キロ)で区間2位(29分57秒)と好走し、36年ぶりの優勝に貢献した。5000メートルのベストは14分27秒35。同校OBで現在、国学院大駅伝部に所属するの藤木宏太(1年)を慕い、同じ道を選んだ。藤木は、10月の全日本大学駅伝で4区を走り、チームの6位、シード権(上位8位)獲得に貢献。「自分も先輩のように、1年目から駅伝出場メンバーを目指したい」と気合を入れた。

 川原は札幌北野台中出身。182センチ、62キロの大型ランナーで全道高校1500メートル3位。5000メートルベストは14分41秒76。全道高校駅伝では最終7区で区間賞を獲得した。兄・巧さん(21)は、3年前の都大路出場メンバーで、現在は箱根駅伝に11年連続出場する名門・上武大の3年生。「今回の都大路で結果を残し、箱根駅伝に兄と一緒に出場したい」と目標を掲げた。チームは13日から岐阜で直前合宿を行い、20日に京都入り。桜庭洋樹監督(43)は「本番でも藤本は安定感、川原はスピードと、それぞれの持ち味を発揮し流れを作り、大学生活に弾みをつけてほしい」と期待した。(小林 聖孝)

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