【空手】植草歩6戦全勝!女子・千葉3連覇…決勝代表戦圧倒3―0

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優勝杯の隣で笑顔を見せる植草歩(右)(左は山口みなみ)

◆報知新聞社後援 全日本空手道選手権第1日(8日、東京武道館)

 都道府県対抗による組手の団体男女が行われ、女子は16年世界選手権68キロ超級金メダルの植草歩(26)=JAL=を擁する千葉が、代表戦までもつれた決勝で静岡を2―1で下し3連覇を飾った。植草は初戦の2回戦から6戦全勝で貢献。男子は、団体戦が始まった第36回大会から10連覇中の京都が3回戦で敗れ、神奈川が初優勝。最終日の9日は組手、形の個人戦が日本武道館で行われる。

 植草が格の違いを見せて勝ちきった。静岡との決勝。1勝1敗1分けで代表戦にもつれ込み、中堅で勝利した植草が再び登場した。守りを固める高2選手に左上段蹴りがさく裂。3―0で圧倒し「高校生は私との対戦で緊張する。顔も引きつっていて、逃げていたと分かる」と堂々たる戦いぶりで3連覇をつかんだ。

 今大会は秀明八千代高2年でシニア初出場の嶋田さらら、駒大3年の山口みなみと出場。「自分が勝つから好きなようにやっておいで」と“姉貴肌”たっぷりに2人を送り出した。1週間前には山口と練習し、ポイントを奪われやすかった弱点の克服に胸を貸した。試合中は「今、生かすんだよ!」と背後から猛烈なゲキを飛ばして鼓舞し続けた。

 連覇を狙った11月の世界選手権は銀メダル。涙を拭い、基礎練習を反復した。9日は組手女子で単独最多4連覇がかかる。「勝ち続けるのが自分の宿命。注目度がある中で、私が優勝することで空手界も盛り上がる」。競技の顔として結果を求める。(浜田 洋平)

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