今田麻里絵が日本人トップ4位もMGC出場権獲得者ゼロ さいたま国際女子マラソン

スポーツ報知

 東京五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズの今季女子第2戦となるさいたま国際マラソンが9日、さいたまスーパーアリーナ発着で行われた。今田麻里絵(28)=岩谷産業=が2時間29分35秒(速報タイム)で日本人トップの4位。MGC基準(2時間29分以内で日本人1~3位)を満たせず、前回大会に続き出場権獲得者はいなかった。ダリラ・ゴサ(バーレーン)が2時間25分35秒で優勝した。

 先頭集団はスタートからペースメーカー(PM)に加え、清田真央(25)=スズキ浜松AC=や下門美春(28)=埼玉陸協=ら12人に絞られて展開。5キロを17分12秒、10キロを34分32秒で通過すると、下門が集団から脱落。その後も15キロ手前で吉冨博子(34)=メモリード=、15キロ過ぎに清田が遅れはじめ集団はさらに絞られた。

 1キロごとのペースが安定しない中、20キロ地点で海外招待選手のファツマ(27)=エチオピア=が途中棄権。海外勢の中で粘っていた今田麻里絵(28)=岩谷産業=と床呂沙紀(24)=京セラ=は23キロ付近で先頭集団から遅れた。

 日本人トップ争いは29キロ過ぎに今田が床呂を引き離し、独走。しかし、2時間29分前後のペースを保てず、MGC出場権獲得はならなかった。

 今田は10月のプリンセス駅伝で四つんばいになりながらもタスキをつないだ岩谷産業から招待選手として出場。2区で右脚を骨折した飯田怜(19)が200メートル以上、両手両膝をつきながら必死に中継。今田は涙を流しながらタスキを受け取って3区を走っていた。

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