植草歩が個人組手史上初の4連覇…空手全日本選手権

スポーツ報知
準決勝で相手を攻める植草歩(カメラ・矢口 亨)

◆報知新聞社後援 第46回全日本空手道選手権大会最終日(9日、日本武道館)

 男女の個人戦が行われ、女子組手は植草歩(26)=JAL=が大会史上初の4連覇を達成。11月の世界選手権68キロ超級で連覇を逃した雪辱を、今年最終戦で決めた。

 今回は東京五輪の選考に関わる世界ランキング対象の国際大会「シリーズA第4戦」(上海)と日程が重なったため、多くのライバルが欠場。八頭司歩(21)=宮崎産業経営大=との決勝では、開始56秒で上段突きで先取。その後、点を追加すると試合終了3秒前にも3点目。ガッツポーズをみせた。試合を終えると「4連覇できたことを(自分に)ほめたい」と笑顔を見せた。

 決勝までの5試合、相手に得点を許さない“パーフェクト”での優勝し、「すごいです。うれしい」と驚いた植草。世界選手権では、決勝で敗れ、「悔しくて悔しくて、どう(戦法を)考えたらいいか探しての1か月だった」。基礎に戻り、雑になっていたカウンターなどを修正、逃げる空手になっていたスタイルを改めた。この日の試合前には、母校・帝京大の香川政夫師範から「王者の組手をしなさい」とアドバイスを受けたと明かし、「自信をもって組手ができた」と感謝した。

 男子組手は、その香川師範の息子・香川幸允(31)=テアトルアカデミー=が5年ぶり日本一に。「ずっと、けがだったりで勝てなかったが、5年ぶり勝てて良かった」と喜んだ。

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