箱根駅伝5連覇狙う青学大・原監督「ゴーゴー大作戦」発令!

スポーツ報知
根駅伝5連覇を目指し「ゴーゴー大作戦」を発令した青学大・原監督

 第95回箱根駅伝(来年1月2、3日)の監督会見が10日、東京・渋谷区恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスで行われ、大会史上3校目の5連覇を狙う“絶対王者”青学大の原晋監督(51)は恒例となった作戦名を「ゴーゴー大作戦」とすることを発表した。

 もはや学生3大駅伝おなじみの原監督の「大作戦」。今季、出雲駅伝(10月8日)では「ヨロシク大作戦」、全日本大学駅伝(11月4日)では「メラメラ大作戦」をぶち上げ、いずれも大成功した。

 出雲の「ヨロシク大作戦」について原監督は「4回目の出雲駅伝優勝を目指し、6区間の総合力で勝負。ポイントは学生3大駅伝デビューの4区の吉田圭太。出雲駅伝には9度目の挑戦。合わせて4、6、4、9。ヨロシク大作戦です」と説明。全日本の「メラメラ大作戦」は「出雲駅伝を勝ったが、満足していない。全員がメラメラ燃えている。メラメラ大作戦です」と明かした。

 箱根駅伝の「ゴーゴー大作戦」は全日本大学駅伝の「メラメラ大作戦」の進化形という。

 「アチチ、アチ、燃えてるんだろうか! そうです。青学大は箱根駅伝5連覇に向けて郷ひろみさんのようにメラメラ燃えているんです。名付けて、ゴーゴー大作戦です!」

 原監督は郷ひろみの大ヒット曲「ゴールドフィンガー99」のサビを歌いながら、箱根駅伝V5への熱すぎる思いを明かした。

 東京・恵比寿で行われた公式会見で、原監督は半分マジメに半分冗談を交えながら「ゴーゴー大作戦」の意味を説明。「私は就任15年目。95回目の箱根駅伝。ポイントは5区。マークするチームはナンバーカード5番の東海大。覚悟(ご)を持って5連覇に挑戦したい」と笑顔で話した。

 この日、16人の登録メンバーを発表。前回2区区間賞の森田歩希主将(4年)、同7区区間新記録で金栗四三杯(大会MVP)を獲得した林奎介(4年)、出場した上で青学大が勝てば史上14人目の4年連続Vメンバーとなる小野田勇次(4年)ら主力が順当にメンバー入りした。

 原監督は8日のチームミーティングで「ゴーゴー大作戦」をマジメに“発令”。選手、スタッフから大爆笑が沸き起こったという。

 勝負の世界では監督が調子に乗ると、失敗することが多々あるが「常識を疑う」をモットーとする原監督率いる青学大の場合、監督が調子に乗るほどチームの調子が上がってくる。アクシデントがない限り「ゴーゴー大作戦」が成功する可能性は極めて高い。

 ◆青学大の箱根駅伝4連覇と「大作戦」
 15年大会は「ワクワク大作戦」を掲げ、10時間49分27秒の史上最速タイムで初優勝。16年大会は「ハッピー大作戦」で1977年の日体大以来、39年ぶりに1区から10区まで首位を走り続ける完全Vで連覇を果たした。大会3連覇と年度3冠を狙い、原監督体制となって9回目の箱根路となった17年大会は「3」と「9」と「感謝」の意味を込めて「サンキュー大作戦」と名付けた。出雲駅伝、全日本駅伝ともに調子を合わせられずに敗れ、無冠のまま迎えた前回は「オーケストラのような美しいハーモニーを奏でることが出来れば勝てる」という思いを込めて「ハーモニー大作戦」と命名。最近4回の大作戦はいずれも“大成功”し、初優勝から4連覇を成し遂げた。

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