青学大、V5へ「ゴーゴー大作戦」 原晋監督「アチチ、アチ…郷ひろみさんのように燃えています」

スポーツ報知
19年の箱根駅伝のテーマを「ゴーゴー大作戦」と発表し笑みを見せる青学大・原監督(カメラ・中島 傑)

 第95回箱根駅伝(来年1月2、3日)の監督会見が10日、東京・渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスで行われ、青学大の原晋監督(51)は「ゴーゴー大作戦」で大会史上3校目の5連覇と史上初となる2度目の学生駅伝3冠を狙うことを宣言。作戦成功のためのキーマンとして学生3大駅伝未経験の岩見秀哉(2年)が大活躍することを予言した。主催の関東学生陸上競技連盟は出場23チームの登録16選手を発表した。

 いまや学生3大駅伝の恒例となった青学大の原監督による大作戦名発表。全23チームの監督が居並ぶ公式会見で異色の指揮官は歌い出した。

 「アチチ、アチ、燃えてるんだろうか! 青学大は箱根駅伝5連覇に向けて郷ひろみさんのようにメラメラ燃えています。名付けて、ゴーゴー大作戦です!」

 郷ひろみの大ヒット曲「GOLDFINGER’99」のサビを歌いながら箱根V5への思いを明かした。さらに「祝勝会には郷ひろみさんに来ていただきたい」とラブコールまで送った。

 大作戦の意味については半分マジメに半分冗談で説明する。「私は就任15年目。95回目の箱根駅伝。ポイントは5区。マークするチームはナンバーカード5の東海大。覚悟(かく“ご”)をもって5連覇に挑戦したい」と笑顔で話した。

 ただ、原監督にとって大作戦は決してふざけているわけではない。8日のチームミーティングで「ゴーゴー大作戦」を“発令”。選手から大爆笑が湧き起こった。「私が面白おかしく話すことで選手はリラックスできる。それにもし、負けた時、批判の矛先は私に向かう。選手を守ることができる」と真剣な表情で話した。勝負の世界では監督が調子に乗ると、失敗することが多いが「常識を疑う」をモットーとする原監督率いる青学大の場合、当てはまらない。アクシデントがない限り「ゴーゴー大作戦」が成功する可能性は極めて高い。

 この日、16人の登録メンバーが発表になった。前回2区区間賞の森田歩希主将(4年)、同7区区間新記録で金栗四三杯(大会MVP)を獲得した林奎介(4年)、出場した上で優勝すれば大会史上14人目の4年連続Vメンバーとなる小野田勇次(4年)ら主力が順当に選出された。今季、学生3大駅伝デビューを果たし、出雲駅伝(10月)4区、全日本大学駅伝(11月)6区で区間賞を獲得した吉田圭太(2年)ら新戦力もリストに入った。

 さらに“秘密兵器”もいる。学生3大駅伝未経験の岩見だ。「今、岩見はチームトップクラスの強さがある。往路を任せられる力がある。前回、林は学生駅伝デビュー戦でいきなり大活躍したが、岩見にはその再現が期待できる」と原監督はうなずきながら話した。(竹内 達朗)

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