防衛大・古林潤也「裏・箱根駅伝」の荒川駅伝で学習院大・川内優輝の記録破る

スポーツ報知
荒川駅伝で、学習院大時代の川内優輝の大会記録を更新した防衛大の古林(右)はレース後、関東学生連合のチームメートの近藤・・中央)、外山(左)と談笑しながら軽く走った

 スポーツ推薦制度がない関東の大学が覇を競う荒川河川敷大学対校駅伝(荒川駅伝)が16日、東京・足立区の荒川河川敷で行われ、男子の部(6区間42・195キロ)に箱根駅伝(来年1月2、3日)の関東学生連合チームに選出されている防衛大の古林潤也(4年)、東大の近藤秀一(4年)、上智大の外山正一郎(4年)の3選手が参加した。古林は6区(8・195キロ)で最強市民ランナー川内優輝(31)=埼玉県庁=が学習院大時代につくった区間最高記録を更新し、母校を9位から3位まで引き上げた。近藤の快走で3区(8キロ)で抜け出した東大が初優勝。2位は東京理科大。

 参加校の間では「裏・箱根駅伝」と呼ばれている荒川駅伝で、防衛大の古林が激走した。最終6区。9位でタスキを受けると6人をごぼう抜きして、母校を3位に導いた。

 6区の大会記録は「私にとって荒川駅伝は箱根駅伝と同じくらい魅力ある大会です」と力説する川内が学習院大時代にマークした24分49秒。古林は24分19秒(手元計測)で走破し、堂々と関東学生連合(前身は関東学連選抜)の大先輩に当たる川内の記録を破った。「川内さんの記録は目標でした。1キロ3分を切るペースで押していけました」と笑顔で話した。

 レース後は関東学生連合チームメートの東大・近藤、上智大・外山と一緒に談笑しながら軽く走った。

 現時点で古林の箱根駅伝出走は極めて微妙。箱根駅伝予選会で敗退したチームの選手で編成される関東学生連合。今回のチームは、東大の近藤ら予選会ハーフマラソン個人成績で上位8人はアクシデントがない限り出場が確定し、調整に専念する。一方、下位8人は予選会ハーフマラソンと1万メートル記録挑戦競技会の合計タイムで残り2枠を争った。ハーフマラソン16番手だった古林は1万メートル記録挑戦競技会で29分42秒06の自己ベストで走り、11番手まで浮上したが、出場確定には一歩及ばなかった。

 決して10番手以内の選手のアクシデントは望んでいないが、出番に向けて準備は怠っていない。「調子はいいです。本番を走るイメージで最後まで集中して調整を続けていきます」と言い切った。

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