高橋大輔、逆転Vへ4回転「やるつもり」公式練習で2本連続着氷

スポーツ報知
公式練習で調整する高橋大輔

◆フィギュアスケート 全日本選手権 第3日(23日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 SP2位発進の高橋は、フリーへ「気持ち的にはやるつもりでいる」という4回転トウループの感触を入念に確かめた。2本連続で着氷。公式練習の姿を一目見ようと駆けつけた観客から、温かい拍手を浴びた。曲かけ練習では3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)もきっちり着氷。2位だった2012年大会(札幌)以来、6年ぶりの表彰台へ順調な仕上がりを印象づけた。

 戦う気持ちは、以前とまるで違う。「結果を求められていないというか、自分のためにやっている。あと何年できるか分からないし、残された時間も少ないので、良くても悪くても精いっぱい試合をやることを意識している」。勝負にとらわれず、注目を浴びて滑れる瞬間を心から楽しむ。SPの演技構成点のうち、音楽との調和は10点満点中9・25点を記録した。年齢を重ね、磨きがかかった表現力で、観客の心をつかんでいる。

 19年世界選手権(3月・埼玉)の代表選考を兼ねた今大会。表彰台に上がれば、13年大会以来の代表も見える。「負けてもすがすがしいだろうし、勝ったらうれしいと思うし、どっちに転んでもスッキリ終えているだろうなと思う」。澄みきった心で勝負の銀盤に立つ。

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