【箱根駅伝】視聴率は過去最高31.4% 陸上界全体の注目度アップ

スポーツ報知
大勢の報道陣のカメラが待ち受ける中、初優勝のテープを切る郡司(手前)のゴールを出迎える東海大の選手たち

 3分41秒の大差で初優勝した東海大が、視聴率もぶっちぎった。日本テレビ系で放送された箱根駅伝の関東地区平均視聴率が、2日の往路は30・7%、3日の復路は32・1%(ビデオリサーチ調べ)。日テレによると往復の平均は31・4%で、同局で中継が始まった1987年以降、33回目でいずれも歴代1位をマークした。

 瞬間最高視聴率は、往路が1区・西山和弥(東洋大2年)ら先頭集団がタスキをつなぐ場面の37・5%、復路が総合2位の青学大・鈴木塁人(たかと、3年)がゴールした場面の37・7%。関西地区の平均は2日が15・8%、3日が19・5%だった。

 年々注目度が増す箱根路だが、青学大の原晋監督(51)は「白熱したレース展開だけが高視聴率の原因ではない。今季はマラソンの日本記録が2回も更新された。この数字は陸上界全体が盛り上がっている証拠でしょう」と分析。箱根駅伝から飛躍を遂げた設楽悠太(27)=ホンダ=と大迫傑(27)=ナイキ=が相次いで日本新をマーク。「ライバルはサッカーや野球」と常々口にしている指揮官は上機嫌だ。

 5区間で区間新記録が生まれるハイレベルな展開に加え、ドラマも多かった。1区は大東大・新井康平(4年)がスタート30秒で左足首を捻挫しながらも力走。東洋大が新記録での往路連覇を飾り、V5を狙う青学大は6~8区で主導権を握り9、10区は「ピクニックラン」という勝利の方程式が崩れ、先の読めない戦いになった。そして往路2位の東海大が総合初優勝というフィナーレ。平成最後の95回大会は往路、復路、往復の“視聴率3冠”を達成した。

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