吉田沙保里さん、伊調の復活見ても「心は動かなかった」

スポーツ報知
引退会見する吉田沙保里さん

 レスリング女子で五輪3連覇を果たし、8日に引退を表明した吉田沙保里さん(36)が10日、都内のホテルで会見を行い、「私、吉田沙保里はこのたび33年間のレスリング生活に区切りをつけることを決意しました」と語った。

 昨年12月のレスリング全日本選手権で優勝した五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=の復活について聞かれると「私は昔から自分は自分、人は人と教えられてきたので。本当に自分自身はやり尽くした、やり切ったという思いが強かったので、心は動かなかった。伊調選手は本当に素晴らしい選手で、ここまでずっと仲間として頑張ってきたので、『東京オリンピックを目指す』という言葉を馨の口から聞いたときに、本当にスゴイなって率直に思いました」と語った。

 ◆吉田 沙保里(よしだ・さおり)1982年10月5日、三重・津市生まれ。36歳。久居高―中京女大(現至学館大)卒。3歳で競技を始め、04年アテネ、08年北京、12年ロンドンで五輪3連覇を達成。16年リオデジャネイロ五輪は銀メダルを獲得した。世界選手権では20歳だった02年大会で初優勝し、15年まで13連覇。12年に五輪、世界選手権を合わせ、史上初の13大会連続「世界一」でギネス世界記録に認定され、国民栄誉賞を授与された。01~08年に119連勝をマーク。身長157センチ。家族は母と兄2人。

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