箱根優勝の東海大と同2位の青学大が栃木でハーフマラソン出場 東海大・両角速監督も10キロ挑戦

スポーツ報知
東海大・両角速監督

 第95回箱根駅伝(2、3日)で悲願の初優勝を果たした東海大と、3分41秒差で2位惜敗の青学大がそろって、13日に栃木・高根沢町で開催される「高根沢町元気あっぷハーフマラソン」に出場する。12日、両チームは現地入りした。

 東海大は12人が出場予定だが、2区8位の湯沢舜(4年)、10区3位の郡司陽大(3年)ら箱根駅伝に出場した選手をはじめ全員が大阪ハーフマラソン(27日)に向けた練習の一環として設定ペースで走り、上位を狙わない。東海大勢の最大の注目は50歳以上10キロの部に出場する両角速監督(52)。昨年10月から選手の指導と並行し、自らも月間約500キロを走り込んで体重86キロから69キロに17キロの減量に成功。23年ぶりにレースに参戦する。東海大の学生時代にはエース区間の2区を含め箱根駅伝に4回出場した「両角選手」の力走が注目される。

 青学大は16人が優勝と好記録を狙って出走する。例年、箱根駅伝を走らなかった選手だけが参加するが、今年は箱根駅伝で4区15位の岩見秀哉(2年)、8区2位の飯田貴之(1年)が出場する。「岩見は早く良いイメージを取り戻すために走る。飯田は箱根前からずっといい練習ができているので、この勢いでレースに出た方がいい」と原晋監督(51)は説明した。

 箱根駅伝初出場だった岩見はトップでタスキを受けたが、東洋大の相沢晃(3年)、東海大の館沢亨次(3年)に完敗し、3位に後退した。「今の実力がよく分かりました。正直、自信をなくしましたが、高根沢ハーフマラソンをきっかけに、また、少しでも強くなれるように頑張ります」と話す。原監督は5日の新チーム初練習で落ち込んでいた表情を見せていた岩見に対し、得意の“原節”でゲキを飛ばした。

 「レースでの借りはレースで返すしかない。彼女にフラれたら次の新しい彼女をつくるしかないだろ? それと同じだ。高根沢ハーフマラソンを来年の箱根駅伝に向けての第一歩にしよう」

 第96回箱根駅伝に向けて、東海大と青学大は早くも力強く走り出している。

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