城南静岡・奈良岡未森、たった1人での挑戦 新体操部がない法大に進学

スポーツ報知
リボンで表情豊かな演技を見せる奈良岡

 女子新体操で昨年全国高校総体団体で準優勝した城南静岡の奈良岡未森(3年)が、法大スポーツ健康学部に進学する。同大には新体操部がなく、平日は校内で自主練。週末帰静して小学校から所属するアンジュ新体操クラブで練習して全日本選手権出場を目指していく。関東有力校からの勧誘もあった。「スポーツだけでなく、違う分野の人たちと交流を持ちたかった。(法大には)自分が学びたい学科があり、新体操も勉強も続けたい」と、たった一人での挑戦を決めた。

 個人の全国上位入賞はないが、県外指導者から「感情が伝わってくる演技が魅力」と高評価。近年は技の連続やアクロバチックな演技が高得点につながる中、奈良岡は表現力にこだわってきた。「新体操の根本を大切に、演技を作り上げたい」と強い信念を持つ。

 全日本選手権予選はクラブ所属で出場でき、関東学連に登録できればインカレ出場も認められる。「自分で開拓していく」と意欲を見せている。クラブで幼少の頃から指導する岡本さおり代表(48)は「難しいケースだが、後輩の新たな道しるべになってほしい」とエールを送った。

 ◆奈良岡 未森(ならおか・みもり)2000年4月25日、浜松市生まれ。1歳で静岡市へ引っ越し、3歳からアンジュで新体操を始めた。高松中では全国中学と全日本ジュニアに3年連続出場。高2の全国選抜個人5位。昨夏全国総体個人7位。家族は両親と妹。163センチ、49キロ。

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