ロンドン五輪金の“野獣”松本薫が引退「東京五輪の可能性は0%」

スポーツ報知
松本薫

 柔道女子57キロ級で2012年ロンドン五輪金メダルの松本薫(31)=ベネシード=が現役引退を決断したことが2日、分かった。昨年11月の講道館杯1回戦で敗れ「東京五輪(代表入り)の可能性は0%。決勝まで上がれなかったら、今後の道も考えていかなきゃなと思ってました」と第一線を退く意向を表明していた。関係者によると、来週にも記者会見を開き、正式に発表する予定だ。

 闘志あふれる柔道スタイルと試合中の鋭い目付きから「野獣」の異名を取った。10、15年に世界選手権を制覇。銅メダルだった16年リオ五輪後に休養に入り、同年11月に一般男性と結婚した。17年6月に第1子となる長女を出産後、東京五輪を目指して「ママでも野獣」と復帰を宣言し、稽古を再開。競技と育児を両立しながら18年6月の全日本実業団体対抗大会で実戦に復帰したが、講道館杯後に全日本柔道連盟の強化指定選手から外れていた。

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