松本薫が引退会見「優先順位の一番が柔道よりも子供に」

スポーツ報知
引退会見を行った松本薫

 2012年ロンドン五輪の柔道女子57キロ級金メダルの松本薫(31)=ベネシード=が7日、都内で引退会見を行った。

 松本は引退を決断した理由について「優先順位の一番が柔道よりも子供にいってしまったこと。体力的な限界と今回の大会で結果を残せなかったこと。五輪は難しいなと判断しました」と説明。昨年11月の講道館杯1回戦で敗退した際に「闘争心が少しずつなくなってきていたのもあったんですけど、試合の中でもう勝ちたくないなと思ってしまいました。勝負師としては私は終わってるんだなと思って、会社の方に報告しました」と明かした。

 家族からは「もっと見たかったな」という声もあったが、決断に後悔はないという。一番の思い出にはロンドン五輪の金メダルを挙げた「今はすっきりして次の人生に向かって楽しみにしています」と晴れやかな表情を浮かべた。

 松本は闘志あふれる柔道スタイルと試合中の鋭い目付きから「野獣」の異名で親しまれた。10年、15年に世界選手権を制覇。銅メダルだった16年リオ五輪後に休養に入り、同年11月に一般男性と結婚した。17年6月に第1子となる長女を出産。競技と育児を両立しながら東京五輪を目指してて復帰したが、昨年11月の講道館杯1回戦で敗退し、第一線を退く意向を示していた。

スポーツ

×