日清食品から内定取り消し 山学大・永戸が日立物流へ

スポーツ報知
山梨学院大・永戸聖

 実業団駅伝の強豪・日清食品グループに内定していながら、今年1月、同社が駅伝からの撤退を表明したことで内定を取り消されていた山梨学院大4年の永戸聖が、実業団の日立物流(千葉)に入社することが7日、明らかになった。日清食品グループは先月11日、駅伝から撤退することを発表。佐藤悠基(32)と村沢明伸(27)を除く12人の部員には社業に専念するか、移籍することを求めており、同時に永戸ら今春入社が内定していた2選手は内定取り消しとなっていた。

 関係者によると、山梨学院大の上田誠仁監督(60)と日清食品側が協議を重ね、新たな就職先探しに力を尽くしたという。永戸には複数の実業団から誘いがあったというが、本人の希望や環境など様々な条件を考慮し日立物流への入社を希望し、内定を得たとのこと。

 永戸は岩手・盛岡工出身。高校時代には全国大会で目立った実績はないが、山梨学院大進学後順調に力を伸ばし、箱根駅伝には2年時(3区9位)から3年連続で出場。4年時には主将としてチームを予選会から33年連続の箱根路に導いた。日立物流には上田監督の次男で永戸の前に主将を務めた上田健太(23)も所属。落ち着いた環境の中、長距離選手として新たなスタートラインに立つ。

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