瀬古利彦の伝説の記録が破られる エゼキエルが激走 青梅マラソン30キロ

スポーツ報知
30キロ男子の部で優勝したエゼキエル

 第53回青梅マラソンが17日、東京・青梅市の日本陸連公認コースで行われ、メイン種目の男子30キロでチェボティビン・エゼキエル(26)=サンベルクス=が1時間29分6秒の大会新記録で圧勝した。2013年に伊藤正樹(コニカミノルタ)がマークした1時間30分21秒の大会記録を更新。さらには1981年にオープン参加した瀬古利彦(エスビー食品)がつくった1時間29分32秒の参考記録も破った。2位は木津晶夫(カネボウ)で1時間33分30秒、3位は坪井慧(法大3年)で1時間33分34秒だった。

 高低差85・5メートルと難コースの青梅30キロ。マラソン15戦10勝の日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(62)=DeNA総監督=が絶好調時にたたき出した1時間29分32秒は、平塚潤、渡辺康幸、実井謙二郎ら名だたる選手も破ることができなかったが、ケニア人のエゼキエルがついにその牙城を崩した。序盤から独走し「伝説の記録」を26秒も更新した。サンベルクスの小川博之監督も「強いですねえ」と思わずうなった。

 次戦はびわ湖毎日マラソン(3月10日)。「一番の目標はケニア代表として2020年の東京五輪に出場することです」。福岡第一高出身の26歳は、日本語で明快に話した。青梅から世界へ。エゼキエルの挑戦は続く。

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