“イケイケ車いす女子”中嶋涼子、相互理解でパラスポーツを「変えていきたい」

スポーツ報知
番組に出演した(左から)NHK・中野淳アナウンサー、花岡伸和氏、中嶋涼子

 18日にNHKハートネットTV「ブレイクスルー2020→ パラスポーツをもっと身近にしようプロジェクト」(Eテレ、月曜・後8時)が放送される。

 MCに俳優・風間俊介(35)と歌手・AI(37、今回は休演)を迎え、あと1年半に迫った2020年東京パラリンピック(8月25日開幕)に向けて、障害のある人にスポーツが身近なものになることを目指し、パラリンピアンや有識者らがメンバーとなって、継続的に取り組んでいくプロジェクトの第3回。

 今回は、同プロジェクトの立ち上げメンバーの1人でロンドンパラリンピック、車いすマラソン(T52クラス)5位入賞の日本代表・花岡伸和氏(42)=日本パラ陸上競技連盟副理事長=と、“障害者界のインフルエンサー”イケイケ車いす女子のタレント・中嶋涼子(32)が出演。風間からコメントを求められた中嶋は「スポーツは元々大好き。9歳から車いすなんですけど、その前からテニスを習っていて。車いすになってからも車いすテニスとバスケをやっていました」と笑顔で応えた。

 日本では、週1回以上スポーツをする人の割合が成人一般で51.5%。しかし、障害のある人では20.8%というデータがある。「スポーツをしてみたい。でもできる環境が身近にない」という障害者が多い中、地域のスポーツ施設やスポーツクラブで、障害のある人もない人もスポーツを楽しめるための課題や解決方法を話し合った。

 番組では、地域のスポーツ施設が、障害のある人たちを受け入れるために簡単にできる工夫をQ&A方式で紹介。「車いすで体育館を使用すると、床や壁が傷つくのでは?」という不安に対して、現在使用されている室内競技用の車いすのタイヤは、床に跡が残らないようグレーや白色が主流だと伝えた。中嶋は、障害のある当事者もこうしたことを知った上で施設側に説明していくことの大切さを語り、「施設に行かないであきらめてしまう人が多いけど、アクションを起こして欲しい」と思いを明かした。

 次回は、3月放送予定の「パラスポーツをもっと身近にしようプロジェクト」最終回。これまでの取り組みを総括し、「障害のある人とない人が一緒に新しいスポーツを考える」企画を放送する。

芸能

×