東京マラソン出場の大迫へ、瀬古氏「頑張りすぎないで」

スポーツ報知
東京マラソンEXPO2019オープニングセレモニーに出席した瀬古利彦氏

 日本陸連長距離・マラソン強化プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏(62)が28日、都内で行われた東京マラソンEXPOのオープニングセレモニーに出席した。出場予定の日本記録保持者・大迫傑(27)=ナイキ=へ「実力がナンバーワンなのは分かっている。一番大事なのは五輪本番なので、頑張りすぎないで欲しい」とエールを送った。

 3月3日のレースでは、2時間5分前後を想定したペースメーカー(PM)を配置予定。大迫が18年10月にシカゴでマークした2時間5分50秒の日本記録を再び更新する可能性は十分ある。しかし、瀬古氏は「大迫君については何も心配していない。逆に、ここで出し切ってしまってMGC(東京五輪代表選考会、9月15日)に出られなくなるような事態は避けたい」と多くを望まない考えを明かした。男子マラソン界のエースにとっての東京マラソンが、どのような立ち位置のレースになるのか注目が集まる。実業団連合による日本記録更新への1億円の報奨金については、規定により大迫が再度日本新記録を樹立しても、今年度中は再び1億円を受け取ることはできない。

 昨年大会では6人がMGC出場権を獲得。今大会では「5~6人は出て欲しいね。特に一色(恭志、GMOアスリーツ)、藤川(拓也、中国電力)、神野(大地、セルソース)あたりの青学大OBが元気みたいだから楽しみ」と期待を寄せる。既にMGC出場権を得ている大迫や中村匠吾(26)=富士通=、木滑良(28)=MHPS=らについては「強さは証明できているので、その上を狙って欲しい。失敗しても大丈夫。攻めの走りが見たい」と話した。

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