東京マラソン挑む神野大地「青学大勢でMGC最多を目指します」

スポーツ報知
東京マラソン公式取材で意気込みを明かす神野大地

 東京マラソン(3日)で、20年東京五輪マラソン代表選考レース(MGC、9月15日)の出場権獲得を目指す神野大地(25)=セルソース=は1日、東京・新宿区のオフィシャルホテルで取材に応じ「絶対にMGCの出場権を取ります。僕の人生にとって大きなレースになります」と強い覚悟を明かした。青学大時代に箱根駅伝5区で活躍し「3代目・山の神」と呼ばれた神野の補欠だった同期生の橋本崚(25)=GMOアスリーツ=が別府大分毎日マラソン(3日)で5位に入り、青学大出身選手として初めてMGC出場権を獲得。「僕も続きます。出身大学別で青学大勢が最多になればいいですね」と笑顔で話した。

 現在、男子のMGC出場権獲得選手は24人。出身大学別では東洋大と駒大が3人で最多。15~18年に箱根駅伝4連覇を果たした青学大勢は橋本だけにとどまっているが、東京マラソンで“勢力拡大”の可能性を秘める。神野のほか、藤川拓也(26)=中国電力=、一色恭志(24)=GMOアスリーツ=、下田裕太(22)=GMOアスリーツ=がMGC獲得を目指している。「藤川さん、一色は絶対に狙えるし、下田もチャンスがあるでしょう。みんなで頑張りたい」と意欲を示した。恩師の原晋監督(51)も大会当日、応援に駆けつける。「青学大OBが一大旋風を巻き起こしそうな予感がしますよ」と期待を込めて話した。

 神野は2月21日に高地練習を行っていたケニアから帰国。1月10日から標高約2400メートルのケニア西部イテンで練習を積んだ結果「帰国翌日の血液検査では過去最高値が出ました!」。目標タイムを書き込むボードには2時間9分30秒と書き込んだが「30キロまで1キロ3分ペースで楽に走って2時間8分台、7分台を狙っていきたい」と意気込む。昨年の東京マラソンを2時間10分18秒で走っているため、今回、2時間11分42秒以内で走ればワイルドカード(期間内の上位2レースのタイムが2時間11分以内)でMGC出場権を得る。「そこは必ずクリアしたい」と言い切った。

 この日、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(46)からも熱心な取材を受けた。「高橋さんにはいつも気にかけてもらってありがたいです。期待に応えたい」と表情を引き締めた。5度目の42・195キロ。今回こそ「山の神」からマラソンランナーへの進化が求められている。

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