大迫傑、4度目フルマラソンで初リタイア「体が動かなくなった」

スポーツ報知
29キロ付近で歩き始める大迫(右)(代表撮影)

◆東京マラソン(3日、東京都庁スタート~東京駅前ゴール=42・195キロ)

 日本記録保持者の大迫傑(27)=ナイキ=は寒さの影響もあり、29キロ過ぎで途中棄権した。

 大迫は自身4度目のフルマラソンで初のリタイアとなった。序盤は先頭集団で落ち着いた走りを見せていたが、21キロ過ぎで脱落。28・8キロ付近では苦しげな表情を浮かべて歩き、29キロ過ぎで棄権した。レース後は体調不良を訴え、取材エリアを通らずに都内の宿舎へ向かった。主催者を通じて「スタート地点から寒くなって、体が動かなくなり棄権せざるを得ない状況でした」とコメントした。

 今大会のコースは、9月のMGCと約20キロほどが同じ。「全く同じではないが、独特の緊張感があるので準備しておきたい」と話していた。先頭集団では自身の持つ日本記録(2時間5分50秒)更新も視野に入るペースを快調に刻んだが、悪条件に泣かされた。3枠のうち2枠の五輪切符をめぐる一発勝負に向け、好イメージをつかむことはできなかった。

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