日清陸上部から戦力外通告 大迫と同級生の矢野圭吾がカネボウ移籍

スポーツ報知
矢野圭吾(中央)

 1月に活動を大幅に縮小することを決定した陸上の強豪、日清食品グループ(G)から事実上の戦力外通告を受けた矢野圭吾(27)がカネボウへ移籍したことが6日、分かった。長野・佐久長聖高ではマラソン日本記録保持者の大迫傑(27)=ナイキ=と同級生で、日清食品Gでも1年間チームメートだった。箱根駅伝は4年連続出場し、3年時に9区2位で日体大を30年ぶりVへ導いた。1日付けで入社、すでに練習に合流している。

 新天地となるカネボウには、松川中、佐久長聖高時のチームメートである代田修平(27)も所属。くしくも、高校時代と同じくオレンジ色のユニホームでの再出発となった。ケガが多く、全国高校駅伝には出場できなかったが、日体大で才能が開花。1年時からチームの主力として箱根路を駆けた。卒業後も、東日本実業団駅伝では3年連続区間賞を獲得するなどスピードを武器に存在感を発揮した。

 日清食品Gは20年東京五輪マラソン代表選考会(9月)の出場権を持つ佐藤悠基(32)と村沢明伸(27)を除く12選手に退部を勧告。さらに今春、加入予定だった山梨学院大の永戸聖と国士舘大の住吉秀昭(いずれも4年)の内定を取り消した。永戸は日立物流、住吉はスバル入社が内定している。

 ◆矢野 圭吾(やの・けいご)1991年12月3日、長野・松川町生まれ。27歳。2010年、佐久長聖高から日体大に入学。箱根駅伝は1年7区14位、2年3区13位、3年9区2位、4年9区1位。自己ベストは5000メートル13分51秒16、1万メートル28分21秒89、ハーフマラソン1時間2分38秒。172センチ、56キロ。

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