ちょんまげランナー山本憲二が日本人トップ、公務員ラストマラソンの川内優輝は同2位

スポーツ報知
日本人2位となった川内優輝

◆第74回びわ湖毎日マラソン(10日、滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着=42・195キロ)

 20年東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)シリーズ最終戦とカタール・ドーハ世界陸上選考会を兼ねて行われた。気温11度、湿度87%、北東の風1・6メートル、小雨が振る中、スタート。サラエディーン・ブナスル(28)=モロッコ=が2時間7分52秒で優勝した。

 すでにMGC出場権を獲得している山本憲二(29)=マツダ=が2時間8分42秒で日本人トップの7位になった。験担ぎで髪を伸ばしている“ちょんまげランナー”がMGCに向けて存在をアピールした。憲二をはじめ、弟の信二さん(24)、修二(4年)ともに東洋大の陸上部出身。山本3兄弟の長兄がさすがの貫禄を見せた。

 4月にプロ転向を表明している川内優輝(32)=埼玉県庁=が2時間9分20秒で日本人2位、全体8位に食い込んだ。公務員ラストマラソンで存在感を発揮した。

 埼玉・川口北高時代までサッカー部だった山本浩之(32)=コニカミノルタ=が2時間10分33秒で、MGC獲得選手以外で日本人トップとなり、MGC進出を決めた。山本浩之は東洋大4年時の09年箱根駅伝では2区を走り、東洋大初優勝メンバーに名を連ねた。大学別のMGC進出選手は東洋大が4人で最多となった。

 これまでの自己ベスト2時間23分13秒だった河合代二(27)=トーエネック=が全体11位の2時間10分50秒。麗沢大出身で箱根駅伝出場経験がない河合が土壇場で自己ベストを12分23秒も縮め、MGC進出を勝ち取った。

 現時点でMGC進出選手がいない旭化成勢の16年リオ五輪代表・佐々木悟(33)、本田匠(27)市田宏(26)は20キロ過ぎに先頭集団から遅れ、今回もMGC出場権を獲得できなかった。

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